小正醸造では、サツマイモの生産を契約農家さんにお願いしています。20年以上も弊社の焼酎造りに貢献して頂いているのが、生産農家の東馬場伸さんです。
「自分の芋とほかの芋の違いはすぐ分かる」と、あおく広がる畑を見つめながら語ってくれました。
「やっぱり一番大変なのは”天気”です。
でも蔵で自分の芋が待たれていると思えば、 度重なる台風時に出荷が困難であっても無理を押してでも芋を収穫しています。
単に芋を買い上げてもらうだけの関係ではなく、 芋つくりにきちんと意見を言ってもらえるのが嬉しいです。」
「今年もいい芋を作ります。
焼酎に自分の名前が入ることはそれだけ責任が重いですし、同時にいい芋を作らなければと気合が入ります。
鮮度のいい芋でなくては、旨い焼酎はできません。
芋は掘ったら置かずにすぐ出荷しています。」
「消費者の皆様が美味しく飲んでくれている様子を想像すると苦労はあまり感じてないんですよ。
苦労というより努力が報われたとしみじみ嬉しさや感動を覚えます。」
東馬場さんは、平成13年には農林水産祭において天皇杯を、平成18年には黄綬褒章を受章される等、外部からの評価も高い生産農家さんです。
東馬場さんの生産のサツマイモで製造した焼酎を皇室に献上したこともあります。
蔵の師魂シリーズの中でも「かめ壺貯蔵 蔵の師魂」は、麹米は鹿児島県産米、芋は天皇杯や黄綬褒章を受章した東馬場伸さんの黄金千貫のみという贅沢な逸品。
本格芋焼酎で「かめ壺貯蔵」をうたった銘柄の元祖であり、熟成による芳醇な香りと優しい口あたり、そして深みのある余韻が特徴です。
その上品な味わいは、日常のひと時を豊かにするだけではなく、高級食材を使ったお料理と合わせても、ひと皿ひと皿を引き立てることでしょう。
「苗付けの時期がやってきました。
今年もいい芋を作ります。」