西郷徳利:鹿児島めぐりの旅詳細
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2018/01/22 08:46 #003 イプシロンロケット3号機 打ち上げ |
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『西郷徳利が行く 鹿児島めぐりの旅』 今回は歴史から離れて、JAXA内之浦宇宙空間観測所のある鹿児島県肝付町内之浦で行われたイプシロンロケット3号機の打ち上げに行ってきました。 イプシロンロケット3号機は高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2)を載せて昨年打ち上げ予定でしたが、延期されて今年の打ち上げに。 天候の影響もあり1日ずれ込んでの1月18日午前6時6分11秒に打ち上げられ、無事成功しました。 おめでとうございます。 今回は、素人目線たっぷりに「西郷徳利と薩摩半島からマイカーで、初めてのロケット打ち上げを見に行ってみよう!」でお送りしたいと思います。 (中央駅や霧島の温泉からバスで行ける見学ツアーもあります。マイカーでの見学場所は肝付町のホームページなどを参考ししてください。) 薩摩半島から大隅半島へ! いざ内之浦イプシロンロケットの打ち上げ時間は午前6時6分。 ロケット見学場は鹿児島県肝付町内之浦にあります。 鹿児島市内から錦江湾をグルっと陸続きに走って大隅半島に行ってもいいのですが、せっかくなのでフェリーに乗って行くことにしました。 安心・快適 24時間運航!車も積める桜島フェリーで大隅半島へ渡ります。 (桜島フェリーについて詳しくはこちら) 薩摩半島とはしばしお別れです。 ![]() イプシロンの打ち上げ見学場は発射台の周りに何箇所かあります。 場所によっては事前申し込みの抽選になっているので、個人で見に行く場合は事前に必ず肝付町のホームページで確認してから向かいましょう! 西郷徳利は、抽選がなく収容台数の多かった内之浦漁港を選択。 桜島の外周を通り鹿屋市まで下って、大隅半島を横切るコースを選ぶことにしました。 桜島フェリーは約15分で桜島に到着。 時間も短く観光に便利なフェリーです。 降りてすぐのコンビニで店員さんに進む方向を確認し、ここからは内之浦まで約2時間半のドライブとなります。 深夜に快く鹿屋市までの道のりを教えていただきました。ありがとうございました。 ドライブの道のりはというと・・・ 桜島から鹿屋市までは海沿いをわかりやすく行けますが、そこから肝付方面へ向かう道は街灯がほとんどありません。THE山道!です。 1時間ちょっとは暗いクネクネ山道とタヌキとのお付き合いになります。 車で夜間に向かう場合は、安全運転第一で行きましょう! 車もほぼ見ないまま内之浦漁港近くの国見トンネルを出るとようやく人による誘導が! 駐車場までは道のりにスタッフさんが配置されているので、迷わず車をとめることができました。 内之浦漁港到着!約2時間半ぶりに人をたくさん見れて、西郷徳利もホッとしたはずです。 親子連れも多く、イベントブースではイカ焼きやとうもろこし・お土産などの出店もありました。 会場は打ち上げがよく見えるように暗めです。 おかげで星がとても綺麗に見えていました。 打ち上げの少し前にはすべての照明が落とされるので、移動や場所の確保は注意しながら行ってください。 いよいよイプシロンロケット3号機打ち上げ!見学会場では管制塔の声が流されていて、粛々とロケット打ち上げ準備が進んでいるのが臨場感を持って伝わってきます。5分前からはすべての照明を落とすアナウンスがあり、これで見学会場は真っ暗に。 いよいよロケット打ち上げです。 では、ここからは イプシロンロケット3号機と西郷徳利の一発勝負!のコラボを連続写真でお届けします。 今回の西郷徳利の旅の目的であり集大成です!
カウントダウンがゼロになると同時に西郷徳利後方の山の上に物凄い光が。 真っ暗だった会場が一瞬昼間のように明るくなり、初めはゆっくりと、次に物凄い勢いでロケットが上昇していきました。 西郷徳利もロケットと画面に収まろうと必死です。
バリバリという轟音とともに上昇を続けるロケット。 見えている光はイプシロンロケット第一段エンジンの燃焼です。
第一弾エンジン燃焼最後の方は西郷徳利もブレブレで追いつけません(笑) 肉眼では煙の筋がしっかり確認できました。 一旦光が小さくなって、ロケットはふんわり空に浮いたような感じで第2段エンジンの燃焼に移ります。 実はこのふんわりした時間にロケットの頭がパカーンと2つに割れ落ちて、衛星がむき出しになるらしいです。 想像できないですね。
第2段エンジンの燃焼が始まると、ロケットは別な方向へ。 オレンジ色の光がイプシロンロケットで、白い丸はこの日、東の空に浮かんでいたオリオン座のリゲルと思われます。 地球から見たら、オリオン座のまわりを飛んでいるようでファンタスティック!
西郷徳利も思い出したように画面へ。 第2段エンジンの燃焼は箒星のように見えました。 ロケットがほぼ同じ位置を飛んでいるように見えるので、地球と宇宙の大きさを感じる不思議な光景でした。
西郷徳利もロケットの軌道を確認! 第2段エンジンの燃焼が終わると、肉眼ではロケットの位置が確認できなくなりました。 もう見えなくなるのかと寂しさも感じます。 2時間半かけてやってきて、ロケット打ち上げ自体は10分ほどで終わってしまうのですが、これはその場でしか体験できないものだなと実感しました。 会場では、打ち上げの瞬間にどよめきが上がり、「打ち上げ成功」のアナウンスでは自然と拍手が沸き起こっていました。 同じ時間・空間を共有していたので感動的でした。 初めてのロケット打ち上げでしたが、貴重な経験をした徳利になったのではないでしょうか。 さて、ニュースにもなったのでご存知の方も多いかと思われますが、夜明け前のロケットの残した煙がとても綺麗で思わず撮ってきました。 この煙は、ところどころ色が違って赤かったりして、とても幻想的でした。 「今までの打ち上げでも見たことがない」と言われる方もいたらしく、いつも同じというわけではないんですね。 本当に貴重な体験をした徳利です。 ロケット打ち上げ成功を喜びつつ、終わってしまった寂しさも感じつつ、薩摩半島へ帰ります。 帰りは晴れていたこともあり、ドライブ日和で景色がとてもきれいでした。 帰りは行きとは別の鴨池・垂水フェリーで。 こちらは垂水市と鹿児島市を結ぶ定期航路で、約45分で鹿児島市に到着します。 もちろん車も載せてくれますよ! (鴨池・垂水フェリーについて詳しくはこちら) 久しぶりに噴火した桜島を見つつさよなら大隅半島。 フェリーでは名物の南海うどん・一番人気のかきあげうどんをいただきました。 かきあげは殻付きの小エビと野菜がぎっしり!で美味しかった。 鹿児島ではフェリーに乗ったら食べる定番の味です。 第3回目の西郷徳利の旅は、イプシロン打ち上げという今までとは違う形になりました。 明治維新から150年、鹿児島でロケットを打ち上げていると知ったら、西郷どんもさぞ驚くのではないでしょうか。 ■次回 … #004 雄川の滝
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