西郷徳利:鹿児島めぐりの旅一覧

2018/02/01 13:35 #005 桜島・黒神埋没鳥居

西郷徳利が行く鹿児島めぐりの旅


『西郷徳利が行く 鹿児島めぐりの旅』
第5回は、桜島・大正大噴火で埋もれてしまった黒神埋没鳥居を見に行ってきました。


桜島は「島」だった

突然ですが、西郷隆盛や大久保利通が生きていたころは桜島は文字通り「島」だったことをご存知ですか?

歌川広重「大隅・桜島」
歌川広重 『六十余州名所図会 大隅 さくらしま』 1853年


歌川広重が見た時も「島」でした。

現在のように桜島が大隅半島と陸続きになったのは大正3年1月12日(1914年)の大正大噴火からです。
実は100年と少し前の最近の地形変化なんですね。
大正大噴火では大規模な噴火活動が1ヶ月にも渡ったそうで、この時流れ出した溶岩流で桜島と大隅半島が陸続きになりました。

桜島は活発な火山で本当に頻繁に噴火します。
他県からみると不思議でも県民にとっては「噴火しているのが普通」です。
個人的には噴火しなくなるほうが不安を感じます・・・

数年前にちょっとした噴火が全国ニュースで取り上げられて、それに対する鹿児島県民の落ち着きぶりが話題になったことがありましたが、桜島の平均噴火警戒レベルは3
「火口から居住地域近くまで入山規制」されているのが普通です。
被害が及ぶところに人はいないので、頻繁に噴火しても安心して「いつものこと」と受け止められているんですね。

どちらかというと鹿児島県民が気にするのは噴火後の降灰です。
降灰地域は風向きで変わるのですが、こちらは地味に被害があります。
・洗濯物が干せない
・窓を開けていた場合は室内が灰だらけに
・洗車が必要になる
・コンタクトがゴロゴロする
など、被害としては面倒くさいで終わるレベルです。

鹿児島克灰袋


ですが、やはり県外から来られる方にとって火山の噴火は珍しい光景ですよね。
噴煙に驚愕している観光客を見ると何となく誇らしい気分になってしまいますが、鹿児島県民がのんびりそんなことを考えていられるのは過去の噴火で得た教訓があってこそ。

過去の大規模噴火では、たくさんの犠牲がありました。
今では噴火で被害が及ぶところには人の立ち入りが規制されている上に、島中に分厚いコンクリート製の退避壕が設置されています。
桜島からの避難を想定した、フェリー・陸路などの総合防災訓練も毎年行われているようです。

黒神埋没鳥居も、過去から現代へのメッセージとして当時の姿を今に伝えている場所です。



災害の記憶を語る

黒神埋没鳥居は、桜島の東側・鹿児島市黒神町にあります。
フェリーで渡った場合は到着してからグルーっと桜島を半周します。
鳥居は黒神中学校敷地のお隣にあり、周辺に駐車場があるのでマイカーでも行けますよ!

西郷徳利の旅桜島・黒神埋没鳥居


黒神埋没鳥居は、もともと桜島の黒神地区にあった腹五社(はらごしゃ)神社の鳥居です。
鳥居は大正噴火の際たった1日で火山灰と軽石に埋め尽くされ、3分の2が埋もれてしまいました。
住民は掘り起こそうとしましたが、村長の「後世に噴火の記憶を残そう」という決断で、そのまま現代まで残されることになりました。

実際の鳥居がこちら。

黒神埋没鳥居

黒神埋没鳥居

自分が立っている地面に、下からニョキっと鳥居が出ている感じです。
感覚では鳥居まで平たんに感じていたので、黒神町のこの一帯がすべて噴火で影響を受けたことがわかります。

黒神埋没鳥居

看板には当時の貴重な写真があり、屋根を残して埋没している黒神地区の民家も写っています。



奥まで行ってみましょう!

観光客の方、黒神埋没鳥居で満足して帰ってはいけません。
実は奥に腹五社神社があります。

黒神埋没神社・腹五社神社

実は当時の腹五社神社は噴火ですっかり埋もれてしまって、今あるものは埋もれた本殿の真上に建てられているそうです。
鳥居が顔を出していなかったらすべてが埋もれて、何があったのか分からなくなっていたかもしれません。
そのまま残したことは意味のあることだなと改めて思いました。

当時の様子についてもっと詳しく知りたい方は、市の観光看板とは別に隣接する黒神中学校の生徒さんの展示があります。
道路側から入って右手の小屋です。

黒神埋没神社・黒神中学校展示

鳥居や黒神地区、大正大噴火のかなり詳しい展示で、読み応えありますよ。



冬に美味しいのはカンパチだ!

桜島フェリーに乗ると分かりますが、桜島周辺はいけすだらけです。
実は錦江湾はカンパチとブリの養殖で日本最大の産地。
今が美味しいお魚を食べに行きます!

今回は垂水市・海潟漁港にあり垂水市漁業協同組合が運営する漁協食堂「味処桜勘(おうかん)」にお邪魔しました。

海潟漁港いけす
海潟漁港からすぐのところにもいけすがいっぱい!



味処桜勘おうかん

こちらが味処桜勘さん、漁港の端っこにありました。
看板にもあるように「冬の贈り物・極上カンパチ」がいただけるお店です。
食堂は2階にあり、海を見ながらお食事ができます。

頼んだのは一番人気のカンパチ海鮮丼定食

カンパチ海鮮定食

やはり一番人気だけあってボリューム満点。カンパチだけではありません。
色々な魚の海鮮丼と、カマの煮付けまでついております。

海鮮定食

西郷徳利も美味しそうでしょと言わんばかりです。

実際お魚も新鮮で海鮮丼が美味しい!
特にカマが美味しくて、骨からするっと身がはがれて食べやすかったです。

カンパチかま

西郷徳利は時間ギリギリに着きましたが快く対応してくださいました。
美味しかったです。こちそうさまでした。
味処桜勘さんについて詳しくはコチラ


今回の旅では歴史とグルメという西郷徳利の使命を果たせたかな?
次回は鹿児島にある日本一を訪ねます。
お楽しみに。


■次回 … #006 日本一の大楠



■黒神埋没神社

・鹿児島県鹿児島市黒神町647

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